転職しないで年収を上げる交渉術:評価面談の1週間前にやること
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評価面談の直前1週間で「昇給・評価アップ」を取りにいくための準備を、証拠の集め方から言い方、落としどころまで具体的にまとめます。
発見:評価面談って「雑談」じゃなくて、実は年収イベントなんですよね
結論から言うと、昇給って“能力がある人”より“証拠を出せる人”が取りやすいです。
で、証拠を出すタイミングがいちばん強いのが、評価面談の前後。
私も昔、面談で「今期、がんばりました!」って気持ちだけで突っ込んで、上司に「うん、助かってるよ」で終わったことがあります。ぶっちゃけ、あれは悔しい。
でも逆に、数字と比較と次の一手を揃えたら、同じ上司でも反応が変わるんですよね。
今回は「転職はまだ考えてないけど、給料は上げたい」人向けに、評価面談の1週間前からできる、現実的な昇給交渉の段取りをまとめます。
“年収交渉”って構えるほど難しくないです。やることは、意外と作業ゲー。
IMPORTANT
ここで言う「交渉」は、ケンカじゃなくて“合意形成”。
相手がYESと言える材料(根拠・選択肢・次の行動)を用意するのがコツです。
検証:昇給が決まる仕組みを、超ざっくり分解してみる
「評価面談で言えば上がる」って思いがちなんですが、正直なところ、会社の昇給はだいたいこの3つで決まります。
1) 会社の財布(原資)
業績が厳しい年は、どんなに良くても“上がりにくい”。これはもう構造。
ここは個人で変えづらいので、自分がコントロールできる部分に寄せます。
2) 評価の枠(等級・職能・期待値)
昇給は「良い人」より「上の期待値を満たした人」が強い。
等級(グレード)や職能要件がある会社だと、評価の言い方が変わります。
- 同じ成果でも
- 「よく頑張った」→感想
- 「等級Bの要件“再現性ある改善”を満たした」→判断材料
3) 証拠(成果・プロセス・再現性)
ここが勝負。
“数字”があると強いけど、数字がない仕事もありますよね?その場合は、**比較(Before/After)と第三者の評価(他部署・顧客・社内の声)**が効きます。
例:数字が出にくい職種でも使える証拠
- 総務:問い合わせ対応のテンプレ整備→対応時間が平均15分→8分(自分計測でOK)
- 企画:会議体の刷新→参加者の意思決定が「次回持ち越し」から「当日決定」へ(議事録で証明)
- デザイナー:修正回数が平均5回→2回(チケット履歴で証明)
実践:評価面談の「1週間前」からやる、昇給を取りにいく段取り
ここから、やることを日別のToDoに落とします。
忙しい人向けに、1日30〜45分くらいで回せる設計です。
Day-7:成果を「3点セット」で棚卸しする(数字・比較・再現性)
まず、今期の成果を10個書き出します。大きいのがなければ小さくてOK。
その後、各成果にこの3点セットを付けます。
- 数字(できれば¥、時間、件数、率)
- 比較(Before/After、前年差、目標比)
- 再現性(なぜできた?次もできる?)
実例(営業事務のケース)
- 成果:請求処理のミス削減
- 数字:差し戻し月12件→3件
- 比較:チェックリスト導入前後
- 再現性:チェック項目を固定化し、引継ぎ可能にした
TIP
数字が弱いときは「削減した時間×時給換算」で¥に寄せると話が早いです。
例:月10時間削減 × 3,000円/時(社内の人件費目安)=月3万円相当。
Day-6:同僚比較じゃなく「市場・職能」で自分の位置を作る
比較って、同僚と比べると揉めます。
おすすめは「職能要件」と「市場感」。転職サイトの年収相場を見せる…みたいな外部リンク作戦は、社風によっては逆効果なので、ここではやりません(内部だけで勝つ)。
代わりに、会社の中の言語で整理します。
具体例
- 「後輩のレビューを週1で回し、品質基準を統一」
- 「問い合わせの一次切り分けを整備し、開発の手戻りを減らした」
→ これ、**“個人の成果”じゃなく“仕組み化”**なので評価されやすい。
Day-5:評価者が使える文章に整える(3行サマリ)
面談で長く話すほど不利になりがち。
評価者が人事に上げる文面って、結局短いんです。
なので、成果ごとに3行サマリを作ります。
テンプレ(そのまま使ってOK)
- 何をやった:◯◯を改善(または新規で構築)
- どう良くなった:Before→After(数字)
- 次にやる:再現・横展開(チーム全体に効く話)
Day-4:希望額を「幅」で決める(落としどころを先に作る)
ここが一番大事。希望額がふわっとしてると、相手は動けません。
希望は3段階で作ります。
| レベル | 例(年収) | 意味 |
|---|---|---|
| 本命 | +¥300,000/年 | これが取れたら満足 |
| 最低ライン | +¥120,000/年 | ここは死守したい |
| 代替案 | 一時金・手当・職務 | 昇給が無理でも取りにいく |
代替案の例(会社が動きやすい順)
- 役割(リーダー手当、職務手当)
- 評価の見直し(等級・職能判定の再評価)
- 一時金(表彰、スポットボーナス)
- スキル投資(資格費用・研修を業務扱い)
WARNING
「生活が苦しいので上げてください」は共感はされても、評価の根拠になりにくいです。
家計のしんどさは別軸で、まずは成果の話で勝つのが安全。
(家計側のテコ入れは、面談と並行でやるのが現実的。私は固定費を削るだけでも効きました→ 定額減税の次にやる家計見直し も一緒に読むと整理しやすいです。)
Day-3:面談の「言い方」を台本化する(攻めない・でも逃げない)
交渉の言い方、これでだいたい勝てます。
台本(柔らかいけど芯がある)
- 「今期の成果を整理してきました。特に◯◯は、△△がBefore→Afterで改善できています」
- 「次の期は、これをチーム全体に横展開して再現性を出したいです」
- 「その前提で、評価(または昇給)については、◯◯の水準を目指したいと考えています。可能でしょうか?」
- 「もし難しければ、条件として何が揃えば到達できますか?次の打ち手を決めたいです」
ポイントは最後。**“できないなら条件を聞く”**で、話を前に進めます。
Day-2:上司の「困りごと」を先回りして潰す(反論つぶし)
上司が言いがちな反論って、だいたい決まってます。
| 反論 | 返し方(例) |
|---|---|
| 原資がない | 「では、評価の見直しや役割の明確化など、次に繋がる合意を作りたいです」 |
| まだ早い | 「では、何が揃えば“十分”になりますか?指標を決めて追います」 |
| 他メンバーとのバランス | 「比較ではなく、職能要件と成果の根拠で整理してきました」 |
実例:条件を数値化して合意する
- 「次期、問い合わせ一次切り分けで“開発の調査工数を月10時間削減”できたら等級見直し」
みたいに、ゲームのクリア条件を作る感じ。これは便利。
Day-1:最終チェック(持ち物=紙1枚でOK)
面談当日にスマホで見せるより、紙1枚のほうが強いです。
上司がそのまま評価コメントに転記できるので。
1枚に入れるもの(おすすめ順)
- 成果3つ(3行サマリ×3)
- 希望の方向性(本命/最低/代替案)
- 次期のコミット(再現性・横展開)
- 追加で任せてほしい領域(上司の得になる話)
実はこれ:昇給の「手取り」って、税金・社保で体感が変わる
昇給=全部使える、ではないんですよね。
所得税・住民税、健康保険・厚生年金がじわっと増えるので、体感は7〜8割くらいになりがち。
ざっくり例でいくと、年収が¥300,000上がっても、手取り増は年間で¥200,000前後(会社・扶養・社保等で差)みたいな感覚。
さらに扶養内で働いてる人は、103万円・130万円の壁が絡むケースもあります。
だから私は、昇給交渉と同時に「家計の防御」もセットで考えます。
物価や電気代みたいな固定支出の上振れがあると、昇給分が溶けるのが早いので…(2026年春の燃料費調整の話は、家計目線だとけっこう刺さりました→ 円安と電気代の関係を家計で読む)。
投資をしてる人なら、昇給=積立増額のチャンスでもあるけど、暴落時にやめちゃうと意味が薄い。ここはルール化がラクです→ 新NISAの積立を続けるための「暴落時ルール」設計。
まとめ:面談で勝つ人は「材料を揃えて、条件を引き出す」
評価面談の1週間前にやることは、派手じゃないけど効きます。
- 成果を「数字・比較・再現性」で整える
- 希望額は“幅”と“代替案”で詰める
- 台本化して、できないなら条件を聞く
- 1枚資料で上司が動ける形にする
昇給って、運の要素もあるけど、準備で勝率は上がります。
転職しないで上げたいなら、まずはここから。
山本 葵
ファイナンシャルライター
山本葵は、家計改善と働き方をテーマに執筆するファイナンシャルライターです。節約やポイ活、副業や収入アップなど、暮らしに密着したお金の工夫を実践的に紹介しています。自身の家計見直しの経験をもとに、無理なく続けられるマネー習慣を提案することを大切にしています。
資格・経歴: 2級ファイナンシャル・プランニング技能士